4月、新学期が始まったころ。
GW休み明けの5月。
夏休み明けの9月。
冬休み明けの1月。
休み明けの時期に生徒と面談していますと、日中眠気があって勉強できないという相談を受けることがあります。相談を受けた際に、「社会的時差ボケ」の説明をしますので、参考にしていただければと思います。
ちゃんと寝たはずなのに、日中ずっと眠い
授業中に頭が働かない
夜になると逆に目が冴えてくる
このような状態になったことありませんか? これをおこる一つの要因をお話しします。
これは、単に「気合いが足りない」「勉強へのやる気がない」という話ではありません。もちろん、生活習慣を整える努力は必要です。しかし、脳科学・睡眠科学の視点で見ると、高校生の眠気には体内時計のズレが大きく関係している可能性があります。
その代表的な考え方が、社会的時差ボケです。
社会的時差ボケとは、平日と休日、または学校がある日と長期休暇中で、寝る時刻・起きる時刻が大きくズレることで、海外旅行をしていないのに時差ボケのような状態になることです。
この記事では、高校生の日中の眠気がなぜ起こるのか、長期休暇や週末の過ごし方がなぜ大切なのかを、科学的根拠をもとにわかりやすく解説します。
「最近、授業中に眠くなる」「家で勉強を始めても集中できない」そんな高校生は、勉強時間だけでなく、生活リズムや学習計画を見直すことが大切です。リード予備校では、高校別の学習状況に合わせて、勉強の進め方や学習習慣づくりをサポートしています。
社会的時差ボケとは何ですか?


社会的時差ボケとは、簡単に言うと、平日の生活リズムと休日の生活リズムがズレることで、体内時計が乱れる状態です。
たとえば、次のような生活をしている高校生を考えてみましょう。
| 生活リズム | 就寝時刻 | 起床時刻 |
|---|---|---|
| 平日 | 23:30 | 6:30 |
| 休日 | 2:00 | 10:00 |
平日は学校があるため、朝6時30分に起きます。
しかし、休日は夜更かしをして、朝10時まで寝ています。
この場合、体は「平日は朝型」「休日は夜型」という、まったく違う時間で動かされていることになります。
これを海外旅行にたとえると、毎週末だけ時差のある国に行き、月曜日の朝に無理やり日本時間へ戻されるようなものです。パスポートはいりませんが、脳にとってはなかなか過酷な旅行です。
社会的時差ボケは、もともと「仕事や学校などの社会的な予定」と「自分の体内時計」が合わない状態を説明する概念として使われています。研究では、平日と休日の睡眠中央時刻の差で考えることが多くなっています。
睡眠中央時刻とは、寝ている時間のちょうど真ん中の時刻です。
たとえば、23:30に寝て6:30に起きる場合、睡眠の真ん中は3:00ごろです。
一方、2:00に寝て10:00に起きる場合、睡眠の真ん中は6:00ごろです。
この場合、平日と休日で睡眠中央時刻が約3時間ズレています。
つまり、週末だけ体内時計が3時間ほど後ろにズレている状態です。
高校生に向けて一言で言えば、こうです。
社会的時差ボケとは、平日は学校時間、休日は自分時間で寝起きすることで、体内時計が毎週ズレてしまう状態です。
出典:Wittmannらは、仕事日と自由日の間に生じる「社会的時間」と「生物学的時間」のズレを social jetlag と説明しています。
なぜ社会的時差ボケになると日中に眠くなるのですか?


人間の体には、約24時間周期で眠気、体温、ホルモン分泌などを調整する体内時計があります。
この体内時計は、毎日の寝る時刻・起きる時刻、朝の光、食事、活動時間などの影響を受けています。
平日は学校があるため、眠くても朝に起きなければなりません。一方、休日は夜更かしをして、朝遅くまで寝ることができます。
すると、体内時計は少しずつ後ろにズレていきます。
問題は、月曜日の朝です。
休日に体内時計が後ろにズレた状態で、月曜日に急に早起きすると、脳の中ではまだ「眠る時間帯」に近い状態です。そのため、朝から頭が重い、1時間目に集中できない、午前中ずっとぼんやりする、ということが起こりやすくなります。
これは、本人のやる気だけの問題ではありません。体内時計と学校の時間割が合っていない状態です。
もちろん、「だから仕方ない」と放置してよいわけではありません。大切なのは、原因を正しく知ったうえで、生活リズムを整えることです。
日本の思春期生徒を対象にした研究でも、社会的時差ボケは、日中の眠気、疲労感、イライラ感、学業成績の低下と関連していることが報告されています。この研究では、12〜15歳の生徒4,782名を対象に調査を行い、社会的時差ボケが1時間以上ある生徒が51.1%にのぼりました。1〜2時間のズレが35.8%、2時間以上のズレが15.3%でした。
つまり、平日と休日の睡眠リズムのズレは、珍しいことではありません。
多くの中高生に起こりうる、かなり身近な問題です。
出典:Tamura et al.(2022)は、日本の思春期生徒を対象に、社会的時差ボケと日中の眠気、疲労、イライラ感、学業成績との関連を報告しています。
高校生の眠気を調べた日本の研究はありますか?


高校生や思春期の生徒を対象に、日中の強い眠気を調べた日本の研究はあります。
代表的なものに、日本の中高生を対象にした全国調査があります。この研究では、全国の中学校・高校から集められた90,361件の質問紙のうち、87,233件を分析しています。日中の過剰な眠気は、日本語版Epworth Sleepiness Scaleを用いて評価されました。
結果として、日中の過剰な眠気は男子で28.1%、女子で38.4%に見られました。
これは、かなり高い割合です。
また、日中の眠気と関連する要因として、次のようなものが挙げられています。
| 関連が示された要因 | 高校生の日常での具体例 |
|---|---|
| 遅い就寝時刻 | 夜更かし、スマホ、課題の後回し |
| 主観的な睡眠の悪さ | 寝たのに疲れが取れない |
| 長い通学時間 | 朝早く起きる必要がある |
| 課外活動 | 部活動や行事で帰宅が遅くなる |
| メンタルヘルスの不調 | ストレス、不安、気分の落ち込み |
ここで大切なのは、眠気の原因は1つではないということです。
「睡眠時間が短いから眠い」という説明は一部正しいです。しかし、実際には、就寝時刻、睡眠の質、通学、部活動、ストレス、休日とのリズム差など、複数の要因が重なって眠気が起こります。
だからこそ、対策も「とにかく早く寝なさい」だけでは不十分です。
高校生の場合は、
・何時に寝るか
・何時に起きるか
・平日と休日でどれくらいズレているか
・長期休暇中にどれくらい夜型になっているか
をセットで見る必要があります。
出典:Kaneita et al.(2010)は、日本の中高生87,233件のデータを分析し、日中の過剰な眠気が男子28.1%、女子38.4%に見られ、遅い就寝時刻、主観的な睡眠の悪さ、長い通学時間、課外活動などと関連すると報告しています。
何月に眠くなりやすいという研究はありますか?


「高校生は1月から12月のうち、何月に一番眠くなりやすいのか」
この問いに対して、現時点で強く断定できる研究は多くありません。
特に、日本の高校生を対象にして、1月から12月までの眠気を月別にランキングした研究は、はっきりとは見つかりません。
ただし、近い答えになりそうな研究はあります。
韓国の13〜18歳を対象にした研究では、2016年から2019年までの検索エンジンNAVERのデータを使い、「不眠症」という検索語の検索量を月別・曜日別に分析しています。
この研究では、13〜18歳の検索量が、1月・2月・8月に高くなることが報告されています。
韓国では、1月・2月は冬休み、8月は夏休みにあたります。
また、曜日別では、13〜18歳の「不眠症」検索は、日曜日と月曜日に増える傾向がありました。
これは非常に興味深い結果です。
なぜなら、日曜日から月曜日にかけては、休日モードから学校モードへ戻るタイミングだからです。また、長期休暇中は、寝る時刻・起きる時刻が後ろにズレやすくなります。
ただし、この研究には注意点があります。
これは「日中の眠気」を直接測った研究ではありません。あくまで、「不眠症」という検索行動を分析した研究です。
そのため、この記事では次のように表現するのが正確です。
高校生が何月に最も眠くなるかを直接示す研究は十分ではありません。しかし、韓国の13〜18歳では、長期休暇にあたる1月・2月・8月に睡眠トラブルへの関心が高まることが報告されています。
つまり、月そのものよりも、長期休暇によって生活リズムが乱れやすい時期に注意が必要だと考えられます。
これを日本に置き換えると、春休み明けの4月・GW明けの5月・夏期休み明けの9月・冬休み明けの1月となります。
日本の高校生で考えるなら、特に注意したいのは次の時期です。
| 時期 | 注意したい理由 |
|---|---|
| 1月 | 冬休み明けで、年末年始に生活リズムが崩れやすい |
| 4月 | 春休み明け、新学年、新しい環境で疲れやすい |
| 8月 | 夏休み中に夜型化しやすい |
| 9月 | 夏休み明けで、学校時間に戻す負荷が大きい |
出典:Baek et al.(2024)は、韓国の13〜18歳の「不眠症」検索量が1月・2月・8月に高く、日曜日・月曜日にも増えることを報告しています。ただし、これは眠気そのものではなく、検索行動を用いた研究です。
春・夏・秋・冬の季節だけで眠気は説明できますか?


「春だから眠い」
「冬だから眠い」
「暖かいから眠い」
このように、眠気を季節だけで説明したくなることがあります。
もちろん、気温や日照時間は睡眠に影響します。しかし、高校生の眠気を季節だけで説明するのは、少し危険です。
日本人を対象にした季節と睡眠の研究では、15〜89歳の地域住民1,388人を対象に、春・夏・秋・冬の4時点で睡眠時間や睡眠問題を調べています。
全体としては、睡眠時間は冬に長く、夏に短い傾向がありました。一方で、年齢によって結果は異なり、若年層では中高年層ほど明確な季節差が見られませんでした。
さらに、この研究では、思春期グループでは睡眠問題に明確な季節変化が見られなかったことも報告されています。
つまり、高校生の眠気を考えるときに、単純に「季節のせい」と考えるよりも、次のような社会的要因を見たほうが現実的です。
| 見るべき要因 | 具体例 |
|---|---|
| 学校スケジュール | 新学期、定期考査、課題量 |
| 長期休暇 | 春休み、夏休み、冬休み |
| 休日の起床時刻 | 土日に昼近くまで寝る |
| 通学・部活 | 朝が早い、帰宅が遅い |
| スマホ・動画 | 夜の就寝時刻が遅れる |
特に高校生の場合、季節よりも、学校生活の変化のほうが強く影響することがあります。
たとえば4月は、気候だけでなく、新しいクラス、新しい先生、部活動、通学時間、課題量、人間関係などが一気に変わります。そのうえ、春休み中に生活リズムが後ろにズレていると、新学期の朝に体内時計が追いつかず、眠気が出やすくなります。
つまり、4月の眠気は「春だから眠い」というより、春休みでズレた体内時計を、新学期の生活に急に戻そうとしているから眠いと考えるほうが、科学的には無理がありません。
出典:Suzuki et al.(2019)は、日本の地域住民1,388人を対象に、四季による睡眠時間・睡眠問題の変化を調べ、季節効果は年齢層によって異なること、思春期では睡眠問題に明確な季節変化が見られなかったことを報告しています。
なぜ高校生は社会的時差ボケになりやすいのですか?


高校生は、社会的時差ボケになりやすい時期です。
理由の1つは、思春期になると、睡眠リズムが自然に後ろへズレやすくなるからです。子どものころよりも、夜になっても眠くなりにくく、朝は起きにくくなりやすいのです。
これは「夜更かしが好きだから」だけではありません。思春期の体内時計そのものが、夜型に傾きやすいと考えられています。
そこに、高校生活の忙しさが重なります。
| 高校生の生活要因 | 睡眠への影響 |
|---|---|
| 朝早い登校 | 起床時刻が早くなる |
| 部活動 | 帰宅が遅くなる |
| 学校課題 | 夜に勉強が残る |
| スマホ・SNS | 寝る時刻が遅れる |
| 定期考査・受験 | ストレスで寝つきにくくなる |
| 休日の寝だめ | 体内時計が後ろにズレる |
ここで注意したいのは、問題は「勉強しているから眠い」だけではないということです。
もちろん、睡眠時間を削って勉強し続ければ、日中の眠気は強くなります。しかし、多くの場合は、勉強そのものよりも、夜の時間の使い方が問題になります。
たとえば、帰宅後にスマホを長く見てしまう。
課題を始める時間が遅い。
休日に昼まで寝てしまう。
長期休暇中に寝る時刻がどんどん遅くなる。
このような生活が続くと、体内時計は後ろにズレていきます。
大切なのは、勉強時間をただ減らすことではありません。起きている時間に集中できる状態をつくることです。
出典:Crowley, Acebo, and Carskadon(2007)は、思春期には睡眠・覚醒のタイミングが遅い時間帯へ移行しやすく、環境的・心理社会的・生物学的要因が関係すると整理しています。
長期休暇の生活リズムはなぜ大事なのですか?


長期休暇は、社会的時差ボケが起こりやすい時期です。
春休み、夏休み、冬休みは、学校がある日と比べて、朝起きる時間が自由になります。すると、多くの生徒は次のような生活になりやすくなります。
| 休暇中に起こりやすいこと | 体内時計への影響 |
|---|---|
| 夜更かしする | 眠くなる時刻が遅くなる |
| 朝遅く起きる | 朝の光を浴びる時間が遅くなる |
| 食事時間がズレる | 生活リズム全体が後ろにズレる |
| スマホ時間が増える | 就寝時刻がさらに遅くなる |
| 最終日だけ早く寝ようとする | 体内時計が戻らず寝つけない |
長期休暇中は、睡眠時間そのものは長くなることがあります。しかし、「長く寝ているから大丈夫」とは限りません。
問題は、睡眠時間が長いか短いかだけではなく、寝る時刻と起きる時刻が大きくズレることです。
たとえば、夏休み中に毎日2時に寝て10時に起きる生活をしていたとします。その状態で、9月から急に6時30分起床に戻そうとすると、体内時計はすぐにはついていけません。
その結果、朝は眠い。
午前中は頭が働かない。
夕方から夜にかけて目が冴える。
そしてまた寝る時間が遅くなる。
この悪循環が起こります。
だから、長期休暇で大切なのは、最終日に急に戻すことではありません。休暇の終盤から、少しずつ起床時刻を学校モードに近づけることです。
目安としては、休暇終了の1週間前から、起床時刻を少しずつ早めるとよいでしょう。いきなり3時間早く起きるのではなく、1日15〜30分ずつ戻すほうが現実的です。
出典:韓国の検索行動研究では、13〜18歳の睡眠トラブルへの関心が長期休暇にあたる1月・2月・8月に高まることが示されています。また、著者らは、休暇中の生活リズムの乱れと思春期特有の概日リズムの遅れが関係する可能性を考察しています。
長期休暇は、学習量を増やすチャンスである一方、生活リズムが乱れやすい時期でもあります。リード予備校では、ただ授業を受けるだけでなく、休暇中の学習計画や自習習慣づくりも大切にしています。「休みになると生活が崩れる」「勉強時間が安定しない」という方は、一度ご相談ください。
週末の過ごし方で社会的時差ボケは防げますか?


社会的時差ボケを防ぐうえで、最も大切なのは休日の起床時刻です。
休日に少し長く寝ること自体は悪いことではありません。平日に睡眠不足が続いている場合、体が休息を求めるのは自然なことです。
ただし、休日に昼近くまで寝ると、体内時計が後ろにズレやすくなります。
平日6時30分に起きている生徒が、休日に11時まで寝る。これは、起床時刻が4時間30分ズレています。
このズレが大きいほど、月曜日の朝に体がついていきにくくなります。
目安としては、休日の起床時刻は、平日より1〜2時間以内のズレに抑えるのが現実的です。
| 平日の起床時刻 | 休日のおすすめ起床時刻 |
|---|---|
| 6:30 | 7:30〜8:30 |
| 7:00 | 8:00〜9:00 |
| 7:30 | 8:30〜9:30 |
どうしても眠い場合は、朝に大きく寝坊するより、午後の早い時間に短い仮眠を入れるほうが、夜の寝つきを乱しにくくなります。
仮眠の目安は、15〜20分程度です。夕方以降に長く寝ると、夜に眠れなくなる可能性があるため注意しましょう。
日曜日の過ごし方も重要です。
月曜日の眠気は、月曜日の朝だけで決まるのではありません。実は、日曜日の夜の過ごし方でかなり決まります。
日曜日は、次のことを意識しましょう。
- 起床時刻を遅くしすぎない
- 夜にスマホを長時間見続けない
- 入浴を早めに済ませる
- 寝る直前に重い課題を始めない
- 月曜日の準備を早めに終える
- ベッドに入る時刻を決めておく
特に、日曜日の夜に「明日の準備」「終わっていない課題」「スマホ」をまとめて抱えると、寝る時刻が遅くなります。
その結果、月曜日の朝に眠くなる。そして月曜日の授業がつらくなる。この流れは、多くの高校生に起こりやすいパターンです。
社会的時差ボケを防ぐコツは、特別なことではありません。
休日も起きる時間を大きくズラさないこと。日曜日の夜を、月曜日の朝のために整えること。
この2つだけでも、日中の眠気はかなり変わる可能性があります。
出典:Tamura et al.(2022)は、平日と週末の睡眠中央時刻のズレとして社会的時差ボケを評価し、1時間以上のズレが日中の眠気や疲労などと関連することを報告しています。
<合わせて読みたい> 集中して勉強する方法 iPhoneの集中モード活用


今日からできる社会的時差ボケ対策は何ですか?
最後に、高校生が今日からできる対策をまとめます。
休日も起きる時間を大きくズラさない
平日より少し遅く起きるのは問題ありません。
しかし、昼近くまで寝ると、体内時計が後ろにズレやすくなります。
目安は、平日との差を1〜2時間以内にすることです。
朝に光を浴びる
朝起きたら、カーテンを開けましょう。
できれば、朝の光を浴びることが大切です。
朝の光は、体内時計を学校時間に合わせるためのスイッチになります。
夜のスマホを早めに切り上げる
スマホそのものが悪いわけではありません。問題は、スマホによって寝る時刻が遅くなることです。
特に動画やSNSは、「あと少し」が長くなりやすいです。寝る前のスマホ時間には、終わりの時刻を決めておきましょう。
長期休暇の最終週に生活リズムを戻す
春休み、夏休み、冬休みの最終日に、いきなり早寝早起きに戻すのは難しいです。
休暇の終盤から、少しずつ起床時刻を学校モードに近づけましょう。
眠い日を記録する
「なんとなく眠い」で終わらせず、原因を見つけることも大切です。
| 記録すること | チェック内容 |
|---|---|
| 就寝時刻 | 何時に寝たか |
| 起床時刻 | 平日と休日でどれくらい違うか |
| スマホ時間 | 寝る前にどれくらい使ったか |
| 昼寝 | 何時に何分寝たか |
| 眠気 | 何時間目に眠くなったか |
数日記録するだけでも、「自分は日曜日の夜に寝るのが遅い」「休日に起きる時間が遅れすぎている」など、眠気の原因が見えやすくなります。
出典:思春期の睡眠研究では、睡眠・覚醒リズムが遅れやすいこと、社会的時差ボケが日中の眠気や疲労と関連することが報告されています。
眠気が続くときはどうすればよいですか?
社会的時差ボケは、高校生に起こりやすい眠気の原因の1つです。しかし、すべての眠気が社会的時差ボケで説明できるわけではありません。
生活リズムを整えても強い眠気が続く場合は、別の原因がある可能性もあります。
次のような場合は、保護者、学校の先生、必要に応じて医療機関に相談しましょう。
- 十分寝ても強い眠気が続く
- 授業中に何度も寝落ちする
- 朝起きられず遅刻が増えている
- 気分の落ち込みが続いている
- いびきや睡眠中の呼吸の乱れがある
- 勉強や日常生活に大きな支障が出ている
眠気は、体からのサインです。
「自分は意志が弱い」と決めつける前に、睡眠時間、起床時刻、休日の過ごし方を見直してみましょう。
社会的時差ボケを防ぐには何を意識すればよいですか?


社会的時差ボケとは、平日と休日の睡眠リズムのズレによって、体内時計が乱れる状態です。
高校生は、思春期の影響で夜型にズレやすく、さらに学校、部活、課題、スマホ、長期休暇の影響を受けやすい時期です。
特に注意したいのは、長期休暇と週末です。
長期休暇中に夜型の生活になると、新学期に強い眠気が出やすくなります。また、週末に昼近くまで寝る生活を続けると、月曜日の朝に体内時計が合わず、授業中の眠気につながります。
大切なのは、勉強時間をただ増やすことではありません。眠い頭で長時間机に向かっても、学習効率は上がりにくくなります。
高校生にとって本当に大切なのは、起きている時間に集中できる状態をつくることです。
そのために、まずは次の3つを意識してみてください。
- 休日の起床時刻を平日から大きくズラさない
- 長期休暇の終盤から学校モードに戻す
- 日曜日の夜を、月曜日の朝のために整える
眠気は、根性だけで解決するものではありません。しかし、仕組みを知れば、対策はできます。
社会的時差ボケを防ぐことは、睡眠を整えるだけでなく、授業への集中力、家庭学習の質、受験勉強の効率を高めるための土台になります。
眠気や集中力の問題は、勉強量だけでなく、生活リズムや学習計画とも深く関係しています。「家で勉強が続かない」「休日に生活リズムが崩れる」「定期テストや大学受験に向けて何から始めればよいかわからない」そんな高校生は、一人で悩まず、まずは現在の学習状況を整理してみましょう。
リード予備校では、岐阜・愛知の高校生に向けて、高校別の学習サポートを行っています。
(お子様の高校を指導している講師が相談にのります。ブログ運営者の佳山(かやま)に相談したい場合は、備考欄にその旨を記入ください。)




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