高校生が長時間集中して勉強するには?ポモドーロテクニックという方法

長時間勉強するコツとしてポモドーロテクニックを紹介する画像

「勉強を始めても、すぐに集中が切れてしまう」
「長時間やろうと思っても、途中でだれてしまう」
「休憩したら、そのままスマホを見て終わってしまう」

こうした悩みを持つ高校生は少なくありません。

大学受験では勉強時間を確保することも大切です。ただ、それ以上に大切なのは、集中しやすい形で勉強を続けられることです。

そこで役立つ方法のひとつが、ポモドーロテクニックです。一定時間集中し、短い休憩をはさみながら進めることで、長時間勉強でもリズムを保ちやすくする方法です。

この記事では、ポモドーロテクニックの基本、高校生に向いている理由、科学的根拠、実践のコツ、そして18時間耐久オンライン自習室を続けてきた中で実感している効果まで、わかりやすく紹介します。

※リード進学塾・予備校では、年に2回「18時間耐久オンライン自習室」を実施し、実際にポモドーロテクニックの考え方を取り入れています。この記事では、現場で感じている効果も含めて解説します。

目次

ポモドーロテクニックとは?

ポモドーロテクニックとは、**「短く集中して、短く休む」**をくり返す勉強法・作業法です。

一般的には、

  • 25分集中する
  • 5分休憩する
  • これを数回くり返す
  • 4セットほど行ったら少し長めに休む

という形で使われます。

大事なのは、「25分」という数字そのものより、集中と休憩をあらかじめ区切っておくことです。

長時間勉強しようとすると、最初はやる気があっても、途中で疲れたり、気が散ったりしやすくなります。その点、「まずは25分だけやろう」と決めておくと、勉強を始めるハードルが下がります。

また、「何時間も集中し続けなければならない」と考えるより、短い区切りを一つずつ積み重ねるほうが、心理的にも続けやすくなります。

つまりポモドーロテクニックは、根性で乗り切る方法ではなく、集中しやすい流れを先に作っておく方法だと考えるとわかりやすいです。

ポモドーロテクニックの科学的根拠とは?

ポモドーロテクニックは有名な方法ですが、ここで大切なのは、「ポモドーロそのもの」を直接証明した研究はまだ多くないということです。つまり、「25分+5分が科学的に証明された最強の正解」とまでは言えません。

ただし、ポモドーロテクニックの土台になっている考え方には、研究的な裏づけがあります。

人は長時間ずっと同じ集中を保ちにくい

まず前提として、人の注意は長時間ずっと同じレベルで続くわけではありません。持続的注意の研究では、時間がたつにつれて注意の質が落ちやすいことが示されています。つまり、途中で集中が落ちるのは「意志が弱いから」というより、人間の脳の自然な特徴でもあります。

そのため、最初から「何時間も切れずに集中しよう」と考えるより、区切りを入れながら進めるほうが合理的です。

短い休憩には意味がある

「休憩を入れると、そのまま勉強に戻れなくなるのでは」と感じる人もいるかもしれません。たしかに、何も考えずに休むと、スマホを見続けてしまうことはあります。

ただ、研究では、短い休憩そのものには疲労感をやわらげ、作業を続けやすくする効果があると示されています。2022年のシステマティックレビューとメタ分析でも、短い休憩は気分面の改善に役立ち、条件によってはパフォーマンス面でもプラスに働くとまとめられています。

つまり、休憩は「集中を切るもの」ではなく、次の集中に戻るための準備と考えるほうが正確です。

学習を区切って進める考え方は、学習科学とも相性がよい

学習科学では、一気に詰め込むより、学習を分けて行うことが有効だとされてきました。Dunloskyらの有名なレビューでも、distributed practice(分散学習)は有用性の高い学習方略のひとつとして挙げられています。

ポモドーロテクニックは、そのまま分散学習と同じではありません。ただ、「全部を一度にやり切ろうとする」のではなく、学習を区切って積み重ねるという発想は、学習科学の考え方と相性がよいと言えます。

予定された休憩には利点がある

2023年の研究では、あらかじめ決めた“Pomodoro”型の休憩と、自分の判断で取る休憩が比較され、予定された休憩には気分面での利点があり、効率面でも利点が示唆されたと報告されています。

つまり、ポモドーロテクニックは、「科学的に絶対の正解と証明された方法」ではないが、研究知見と矛盾しない、実践しやすい集中法
と理解するのが最も正確です。

出典

  • Biwer, F. et al. (2023). Understanding effort regulation: Comparing ‘Pomodoro’ breaks and self-regulated breaks. British Journal of Educational Psychology.
  • Albulescu, P. et al. (2022). “Give me a break!” A systematic review and meta-analysis on the efficacy of micro-breaks for increasing well-being and performance. PLOS ONE.
  • Al-Shargie, F. et al. (2019). Vigilance Decrement and Enhancement Techniques: A Review. Brain Sciences.
  • Dunlosky, J. et al. (2013). Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques. Psychological Science in the Public Interest.

高校生の勉強にポモドーロテクニックは向いているのか?

結論から言うと、ポモドーロテクニックは、特に「集中が続かない」と感じている高校生と相性がよい方法です。

高校生の勉強でよくあるのは、

  • やらなければいけないことは分かっているのに、始めるまでが重い
  • 始めても、途中で気が散る
  • 長く机に向かったのに、思ったほど進んでいない

という状態です。

こうしたとき、最初から「3時間やる」と決めると気持ちが重くなりやすいものです。一方で、「まずは25分だけやる」と考えると、始めやすくなります

また、1セットごとにやることを決めれば、**「何となく勉強している時間」**を減らしやすくなります。特に次のような高校生には向いています。

  • 家で勉強すると集中が切れやすい
  • スマホが気になりやすい
  • 勉強時間のわりに手応えが薄い
  • 長時間勉強に少しずつ慣れたい
  • テスト前や受験期に勉強のリズムを整えたい

もちろん、どの科目にも同じように当てはめればよいわけではありません。それでも、勉強を始めるハードルを下げ、集中を積み上げていく方法としては、高校生にとても使いやすい考え方です。

「家だと集中できない」
「勉強時間のわりに成果が出ない」
そんな悩みは、努力不足ではなく、勉強の進め方や環境の問題であることも少なくありません。

リード進学塾・予備校では、学習内容だけでなく、勉強の進め方や学習習慣まで含めてサポートしています。
勉強法や学習習慣に不安がある方は、まずは説明会・個別相談でご相談ください。下記のボタンから「佳山(かやま)に相談希望」と記入いただければ学習法の相談に乗ります。

ポモドーロテクニックはどう実践する?高校生向けの使い方を紹介

実際に使うときに大切なのは、やり方をシンプルにすることです。

1セットで何をやるかを決める

タイマーを押す前に、その25分で何をやるかをはっきりさせることが大切です。

たとえば、

  • 英単語を50語確認する
  • 数学の問題集を4ページ進める
  • 古文を1題読む
  • 化学の無機を1単元復習する

というように、小さめのゴールを決めます。

「数学をやる」だけだと曖昧ですが、「このページからこのページまで」と決めると集中しやすくなります。

最初は25分にこだわりすぎなくてよい

一般的には25分集中+5分休憩ですが、最初からそれに合わせる必要はありません。

  • 15分集中+5分休憩
  • 20分集中+5分休憩
  • 30分集中+5分休憩

のように、自分に合う長さから始めても大丈夫です。大切なのは、自分が続けやすい時間で区切ることです。

18時間耐久オンライン自習を5年間続けてわかったポモドーロの威力

私たちは年に2回、18時間耐久オンライン自習室を行っています。その中でも、ポモドーロテクニックの考え方を使っています。

2020年のコロナ禍の時から開始して、5年以上が経過しました。コロナ禍で学校にも行けない生徒のために、何か面白い企画をしようと思い、「18時間耐久オンライン自習室」を企画しました。 第1回目、午前6時開始に誰も入ってこなかったらどうしようかと不安でしたが、午前6時前から参加する生徒が増えてきまして、午前6時30分頃には100名の生徒さんが、そして回を重ねていきますと、同時参加者が300名を超える大きなイベントとなっています。

そのイベント10回以上、生徒ともに監督している私が経験したことを共有します。

  • リード予備校が年に2回開催しているイベント
  • 「18時間耐久オンライン自習室」
  • ポモドーロテクニックを使用して長時間勉強を体験
  • 2020年から実施

このイベントを続けてきて強く感じるのは、長時間勉強で大切なのは、根性だけではないということです。

18時間と聞くと、とても長く感じるかもしれません。ですが、実際には最初から「18時間頑張ろう」と考えるわけではありません。実際に午前6時から参加した生徒さんは、午前中で抜けようと思っていたけど、みんな頑張っているからそのまま昼も夕方もそして24時まで頑張れましたと感想を書いています。

  • まずは次の1セット
  • その次の1セット
  • 疲れたら短く休む
  • また戻る

このくり返しで進んでいきます。

つまり、長時間勉強は、特別な人だけができるものではなく、短い集中をどれだけ積み上げられるかで決まる面が大きいのです。実際に18時間耐久オンライン自習室に参加の生徒さんも、このポモドーロ・テクニックを使用したので、長時間勉強できたと感想を書いている人が多くいました。

また、長時間勉強をすると、自分の集中力の波も見えてきます。

  • 午前中は進みやすい
  • 昼食後は眠くなりやすい
  • 夕方に一度落ちる
  • 夜は科目を変えると戻りやすい

こうした波を乗り切るためにも、一定のリズムで集中と休憩をくり返すポモドーロの考え方は、とても相性がよいと感じています。18時間という大きな数字を前にすると気が重くなっても、25分なら挑戦しやすい。この小さな区切りが、長時間勉強のハードルを下げてくれます。

ポモドーロテクニックを長時間勉強で活かすコツは?

長時間勉強で活かすには、いくつかコツがあります。

まず、最初から完璧を目指さないことです。最初から何時間もきれいに回そうとすると、うまくいかないことがあります。まずは2セット、3セットでも十分です。

次に、疲れる時間帯を想定し対策しておくことです。長時間勉強では、どこかで集中が落ちます。それを「自分はだめだ」と考えるのではなく、

  • 昼食後は暗記にする
  • 夕方は少し短めで回す
  • 夜は科目を変える

というように、落ちることを前提に組むほうがうまくいきます。

さらに、1セットごとの達成感を残すことも大切です。何をやったか、どこまで進んだか、次に何をやるかを軽くメモしておくと、次に戻るときが楽になります。

ポモドーロテクニックが合わないケースはある?

ポモドーロテクニックは便利ですが、万能ではありません。

たとえば、数学や物理の難問で、やっと考えが深まってきたところで時間が来た場合、無理に切らないほうがよいこともあります。また、休憩のたびにスマホを見てしまう人は、形だけ真似しても、かえって集中が崩れることがあります。

つまり、本当に大切なのは、「25分+5分」という形そのものではなく、集中を続けやすいリズムを作ることです。

そのため、

  • 自分に合う時間設定にする
  • 科目によって使い分ける
  • 休憩の取り方まで含めて設計する

ことが大切です。

集中力を高めたい高校生こそ、勉強時間より「区切り方」を見直そう

長時間勉強ができる人は、最初から特別な集中力を持っていたわけではないことが多いです。
むしろ、集中が続きやすい形を見つけている人のほうが強いと感じます。

ポモドーロテクニックは、「頑張れる人のための方法」ではなく、集中が切れやすい人でも勉強を続けやすくするための方法です。

ずっと集中し続けることを目指すのではなく、短く集中して、短く休んで、また戻る。この積み重ねが、結果として長時間勉強につながっていきます。

もし、「家だと集中できない」「長時間勉強が苦手」「受験勉強に向けて勉強習慣を整えたい」と感じているなら、まずは完璧を目指さず、自分に合うリズムを作るところから始めてみてください。

勉強時間を増やす前に、勉強の進め方を整える。それだけで、同じ1時間でも中身は大きく変わります。

「勉強時間は取っているのに成果が出ない」
「家だと集中できない」
「受験に向けて、勉強の進め方がこれでいいのか不安」

こうした悩みは、「努力不足」ではなく、勉強の進め方や環境の問題であることも少なくありません。

リード進学塾・予備校では、
・学習の進め方
・勉強時間の使い方
・集中しやすい学習リズムの作り方
まで含めてサポートしています。

また、18時間耐久オンライン自習室のように、長時間集中に挑戦できる機会も用意しています。

まずはお気軽に、説明会・個別相談にお越しください。

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